6 秘密基地に行きました
仕事が終わってから、M5のオーナーの知人と一緒にドライブに行きました。
連れて行きたいところがあるからと、彼のM5の後ろについて走ること30分。
あるお店に到着しました。
TECH-M、BMW乗りの秘密基地だそうです。
なんだかいろんなBMWがありましたが、ここはBMW、特にMの整備に強い、信頼できるお店らしいです。
私はサーキットを走ったりしない、ヘッポコBMW乗りですが、私のくだらない質問にも代表の方はあきれたりコバカにしたりすることなく、丁寧に的確に答えて下さりました。
代表の方のM4にも試乗させていただき、知人のM5のV10も味あわせていただき、楽しいひと時でした。
この秘密基地、その後に「悪魔の棲む館」と命名し、その名が広く？知れ渡ることになりますが、この命名の意味はというと……
それにはこんなエピソードがあって、それ以来、「悪魔の棲む館」と呼ぶことになりました。
M3を車検に出したときのことです。
もちろん「悪魔の棲む館」さんにお願いしましたが、そこでとんでもないことが起こりました。
前もってオイル交換をしたときに、車検の大まかな費用をお聞きしたら、信頼できると噂の腕とは裏腹に、非常にリーズナブルな金額を提示してくださりました。車検の予算にチョット余裕が出てきたことに気をよくして、リア3面のフイルム張りもお願いしようと画策していました。
悪魔の棲む館のしゃっちょさん（以下M氏）とのやり取りです。
M氏：「フロント3面も透明の断熱フィルムを貼ったほうが断然良いですよ」
私：「キャー（心の声）。昨日奥さんに、我が家はお金がないと泣かれたのを知っていて、こんなに痛いところをついてきたのか？（心の声）」
M氏：「ウインカーをオレンジのバルブを交換しませんか？めっちゃ、かっこいいですよ」
私：「キャー（心の声）。まさに私の欲望のドまんなか（心の声）」
私：「リアのテールレンズ、黒いのがネットで出回っているので取り付けようかと……」
M氏：「純正のテールレンズにフィルムを貼りませんか？」
私：「キャー（心の声）。ほんとうに私の欲望のど真ん中（心の声）」
M氏：「ついでに、こんなモデファイはどうですか？」
私：「キャー、なんでこの人は人の心の中の欲望がみえるのか（心の声）」
結局、昨夜奥さんに泣かれたのを思い出して、何とか欲望に打ち勝って、当初の目的の車検とリア三面のフィルム貼りだけお願いして、命からがら家にたどり着きました。
秘密基地は、BMW乗りの欲望を見透かして、いろいろ心にささやきかけてくる、悪魔の棲む館でした。
しかし、次はテールレンズのスモークフィルム張りをぜひお願いしようと心に誓いました。
のちにテールレンズは、中古部品を購入して、「悪魔の棲む館」を通じて塗装に出していただき、真っ黒に塗装してもらいました。
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