書いちゃいました、短編小説-車道楽の悲哀-

5 庶民を排除?

さて、2週間ほどして、M3が納車されました。

納車と行っても、大阪の南の最果ての田舎町にある我が家まで納車してくれるはずもなく、こちらから出向いて受け取りました。

帰り道にガソリンが少なくて、さっそくガソリンを入れに行きましたが……

セルフのガソリンスタンドに入って、ガソリンを入れると、8.35L入ったところで自動で止まりました。

「う~ん、おかしいな。40L位入りそうだが……」

もう一回ためしましたが、また止まりました。

よくわかりませんが、まだ走れそうだし、怖いから給油を断念。
私みたいな庶民を排除するために、BMWは特殊な装置を備えているのか?

さっそく担当さんに電話をしました。

「あははは、BMWは給油口からの配管が……」

なるほど。

要するに、給油口からタンクまでの配管が細いから、日本のガソリンの給油の勢いだと、すぐに逆流してオートストップ機構が働くらしい。

ハーフグリップで給油するか、もしくは、FやPやM5を所有している知人から教わった話しによると、ノズルを横向きに差し込むと大丈夫なことが多いらしいです。

ハイソなBMWのユーザー様たちはご存じでしょうが、庶民の私はそんなの知りませんでした。

ところで、帰りの道中、シビレマシタ。3000回転から乾いた音に変わって、なぜか以前に雑誌の応募で選ばれて3日間ディーラー様が貸し出してくれた911のカレラSより官能的です。

そして前日のセルフスタンドでのガソリンの給油のリベンジです。
担当さんのご指示どおり、ハーフグリップで給油して、見事に給油に成功しました。
ちょっとうれしい達成感あり!!

昔父がメルセデス190Eに乗っていた頃、全席分のパワーウインドウのスイッチが前のセンターコンソールにあって、パワーウィンドウのスイッチを2個いっぺんに押したらヒューズが飛ぶので、一個ずつ押さないといけないという、オーナー独自の儀式というかコツというのがあって、それを知っていることの微妙な優越感というか喜びがあったのですが、現代の車でも、輸入車ではあるのですね、そういうオーナーしか知らない儀式と言うかコツが。

給付時に満タンでも無いのに何度も給油のオートストップがかかれば、日本車だとやれリコールだの欠陥だのと大騒ぎになる可能性がありますが、輸入車のおおらかな(おおざっぱな)部分の名残りが、ある意味うれしいです。

そしてもう一度ガソリンを入れました。

車購入後2回目(正確に言えば購入直後の失敗を入れて3回目)で、一回目の燃費は5.03km/Lでしたが、二回目はなんと4.85km/L。

インプレッサ(GVB)の計86回の燃費記録でも、おとなしい街載りでは5km/Lを下回ったことはなかったのですが、あっさりと街載りの燃費ワースト記録更新です。

別に峠を攻めたわけでも、もちろんサーキットを走ったわけでもなく、ちょっとうれしかったので、上のほうまで引っ張り気味で街中を走っただけですが、この燃費。

恐るべし、M3

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