書いちゃいました、短編小説-車道楽の悲哀-

 

13 雪解け

ブブブの続きです。

奥さんからメールが来ました。

別に今の収入で30万40万の修理費が生活を圧迫するわけではないけど、忙しい毎日の中で、爆発してしまったようです。

この一件で、本当に本当に、友人たちのお言葉に励まされました。

「車は男にとってモチベーションを維持するためには必要だ!」

とか

「男は車があるからがんばれるのだから、車は最優先」

なんて皆さんおっしゃっていますが、結局はみなさんは車より家族のことを一番に思っているのですね。

そうでなければ、一人になって、のんびりやってますものね。

そして強烈に心に突き刺さった言葉があります。

「ご家族の笑顔が戻ってくることをお祈りしています」

「もう少し雪解けして、ご家族みんなが幸せに暮らし、その中の各々の趣味の中に、ズー太郎さんのカーライフがありますように。」

みんなの笑顔があって、みんなの楽しみがあって、その中に私のカーライフがあるべきです。すべてはそういうことです。

M3のことをいろいろな人に相談したら、私のM3は他の個体に比べて少し故障が多いような感じです。たまたまかもしれないし、これからずっとかもしれないし。

先が見えないので、どこかで線引きしないといけません。

今考えていることは、今回修理をして、その後月々3万円の小遣いでためられる範囲で積み立てて、何かの故障のときの足しにしようかと思っています。

今後考えられるのは、定番の高額修理になる故障としては、DSCドライバーズスタビリティコントロールユニットでしょうし、その他の箇所ももちろんありえます。

故障した時点で、お金が溜まっていたらそれで修理、ダメだったら売却を考えます。

雪解けはまだかもしれませんが、
家族の笑顔が戻って、家族の笑顔の中に、私のカーライフがある・・・・・

それが一番です。

その翌朝、ほんの少し雪が降りました。

私のところでは、少しでも雪が降ると、もう大騒ぎです。年に一度程度の積雪(積雪とは言わない?)なので、もちろん我が家の車は二台ともサマータイヤのままです。

まず、毎朝私が20分ほど山際の幼稚園に三女を送って行っているのですが、送園はもちろん中止。
結局1時間後に晴天になり、奥さんが送ってゆきましたが(笑)。

そして私はといえば、毎朝自動車通勤をしているのですが、電車で行くかどうかの奥さんとの緊急会議です。

その会議になぜか三女が割り込んで、
「パパ、怪我しないで帰ってきてね」
いやいや、怪我しないって。

友人のお言葉

「もう少し雪解けして、家族みんなが幸せに暮らし、その中の各々の趣味の中に、ズー太郎さんのカーライフがありますように。」

庭はうっすら雪が積もっていますが、我が家は少し雪解けムードです。
今朝も我が家は平和です。

子供たちは、登校前の朝の支度の忙しいときに、猫を追い掛け回して遊んでいます。
奥さんが、「もう、早くしなさい」と大声で怒鳴っています。
私はボーと食後のコーヒーを飲みながらテレビを見ていると、
「と~さん、端っこもちゃんと食べなさい。もったいないやろ」
とパンの耳を残して叱られました。

車の修理の話は、もうちょっと落ち着いたら一緒にしっかり話し合います。

決して平坦ではないけれど、みんな健康でまっすぐ歩いています。

今日も我が家は平和です。

 

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