カーナビゲーションの独り言

すみません
私、別にカーナビのプロフェッショナルというわけではありません。
ただ、カーナビには並々ならぬ思い入れがあります。

BMWの第二世代のカーナビ、CICで、内部をしゃぶり尽くし、弄り尽くしました。
CIC車両へのNBTのRetrofitもかなりの時間と労力を費やし、カーナビオタクになってしまいました。

で、カーナビにの種類について素人が勝手につぶやきます。
オンダッシュだとかインダッシュとかありますが、そういうことではなく

地図データの仕組みは、現在は根本には2つだと思います。

  1. 記憶データ型ナビ(CD、DVD、HDD、SSD)
  2. 通信型ナビ
この2つです。
 

①記憶データ型ナビ

記憶領域はCD(今はないってそんなの(笑))、DVD、HDD、SSDですが、地図データの読み出し速度は違いますが、仕組み的にはどれもそれほど差はありません。

とにかく車両内の記憶領域に地図があって、それを使用して、自車位置をその地図上に落とし込んで表示します。
多くの場合、GPSに加えて、車速パルス、ジャイロで移動距離などを加味して、自車位置の精度を上げます。

②通信型ナビ

これは、ネットナビゲーションです。
ネット上から車両にストリーミング配信される地図上に、自車の位置を落とし込んで使用します。

GoogleMap、Apple社のMAPNaviTimeなどのスマホナビがこれに当たります。

ただ、これの大部分は、自車位置の測定がGPSのみで、山間部やビルの谷間、トンネル内だとGSPをロストして自車位置がわからなくなります。

ところで
クラウドストリーミングナビというのがあります。
GMジャパンが株式会社ゼンリンデータコムと共同開発したもので、DR(自律航法)マップマッチングに対応した完全通信車載ナビゲーションです。

地図はクラウド上で最新に更新されていて、車速パルスやジャイロセンサーを用いて行う自律航法とマップマッチングを行うことで、トンネルなどGPS受信や通信補足ができない場所でも正確な自車位置を表示することが可能です。

ちなみに、#クラウドストリーミングナビ で検索をかけるとこれが良く出てきます。

「クラウドストリーミングナビ」は、GMジャパンが株式会社ゼンリンデータコムと共同開発したDR(自律航法)マップマッチング対応完全通信車載ナビゲーションで、トンネルなどGPSで測位できない環境でも自律航法を行うことができます。最新の地図を常にストリーミングすることで、ルート案内やオンラインフリーワード検索を快適に使用でき、データ更新の煩わしさから開放します。
(2020年12月10日)
編集部:椿山和雄
引用元:CarWatch

この記事の内容は、間違いです。

ベストカーWebでは

機能面の最大のハイライトは、「クラウドストリーミングナビ」の全車標準化だ。

 これはゼネラルモーターズ・ジャパンとゼンリンデータコムが共同開発した完全通信の車載ナビゲ―ションシステムで、最新のゼンリン市街地図とオンラインVICSを常にストリーミングすることにより、常に最新の地図、高鮮度の情報を利用可能とした。

 ルート検索には、ゼンリンデータコム製ナビエンジンを使用しており、スムーズかつ的確なルート案内を行う。

 また従来の通信型ナビゲーションシステムが不得手とするトンネルなどのGPSでは測位できない状況でも、車載センサーと連携し、高精度な位置補正を実現するなど高性能を誇る。
(2020年2月9日)

引用元:ベストカーWeb

さすが!
車愛にあふれた記者が、きちんと内容を理解して記事を書いていますね。

元ネタ、というか、プレス向けのリリースはこれです。

2019年05月28日

 株式会社ゼンリンデータコム(所在地:東京都港区港南、代表取締役社長:清水 辰彦、以下、ゼンリンデータコム)が提供するナビゲーションアプリが、ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社(所在地:東京都品川区東品川、代表取締役社長:若松 格)が導入する新型車キャデラック CT6の車載ナビゲーションシステムに採用されました。

 「キャデラック CT6」に搭載されるナビゲーションシステム「クラウドストリーミングナビ」は、ナビ情報をオンデマンドで取得する完全通信型ナビアプリでありながら、車載センサーと連携することで自律航法によって自車位置を測位することが特長です。

【主な特長】
車載側での地図更新が不要で、常に最新地図を表示
 ゼンリンデータコムのサーバーソリューションにより、カーナビ用の最新の地図情報を表示します。
自律航法とマップマッチングによる正確な自車位置表示が可能
 車速パルスやジャイロセンサーを用いて行う自律航法とマップマッチングを行うことで、
 トンネルなどGPS受信や通信補足ができない場所でも正確な自車位置を表示することが可能です。
落ち着いた印象で視認性の高い地図デザイン
 車両のイメージに合わせ、地図の色のトーンを押さえた落ち着いた印象のデザイン画面に
 カスタマイズしております

引用元:ZENRIN Data Com

要するに
DR(自律航法)マップマッチングに対応した完全通信車載ナビゲーション
ということ。

クラウドストリーミングナビは、
起動が遅い
とか
検索がオバカ
という声が聞かれていますが、そもそも4か月に一回しかクラウドの地図データが更新されないんならストリーミング配信のメリットは少ないように思うのは私だけ?

最後に、この通信型ナビの主流であるGoogleMap他の一番の欠点は、前述のごとく、マップマッチング(自車位置を地図上に反映する事)の手段が、GPSのみに頼っていることです。
なので、ビルの谷間、山間部、トンネルの中でGPSを見失うと、自車位置が移動しなくなったり、おかしなところを走行してしまいます。

それを補正するために、普通の記憶データ型ナビは、車速パルス情報で移動距離を割り出したり、ジャイロセンサー情報で、向を変えている情報を割り出して、自車位置の変化を反映させますが、GoogleMapはこれができない!

なので、私のシビックもそうですが、AndroidAuto(CarPlay)のみだと、GoogleMapだろうとApple のMapだろうと、ナビが頼りないので、結局、普通のメモリーナビもインストールしないといけないのです。

なので、AndroidAutoは今後消えて、Googleビルトイン(=Android Automotive)に移行しての行くでしょうか。

う~ん、多分それは厳しいかも?

AndroidAutoとGoogleビルトインの違いはこうです。

  • AndroidAutoはディスプレーオーディオ+スマホ(通信機器)
  • Googleビルトインは、車両本体に通信機器が搭載されている

ほとんどの人はスマホを持っているので、それの通信に頼るのは簡単ですが、Googleビルトインは通信モジュールを車両内に内蔵する必要があるので、通信料がかかります。
もう消える寸前(もう消えた?)の私のマーチに内蔵されている日産コネクトは、ネット通信用モジュールが内蔵されていて、通信料も10年込みですが、通信といっても、しょぼい文字放送のみなので、通信データ量も大したことはありません。

Googleビルトインで使用する通信データ量は結構なものではないでしょうか?

それを車両本体とは別に、月額で通信料を払うことを許容しない人も多いのでは?
新型アコードのGoogleビルトインの車載モジュールの通信料は、初年度は無料ですが、2年目以降はサブスクで

  • 基本パック 550円
  • Googleアプリ/サービス専用プラン 990円
で、月々1540円!かかるようです。
そりゃ高い!、高すぎる!!
動画はもちろん見れないし、車両をホストにしたテザリングもできないのに、毎月1540円もだれが払う?
結論!
Googleビルトインは、サブスクの料金次第では、もう衰退の一途をたどる?!
ただ
車輛のコントロールシステムとGoogleビルトインを組み合わせてしまえば、Googleビルトインをレスで注文して市販のカーナビを付ける選択肢を封じ込めることができる
ホンダさん、高いよ!
通信系のサブスクの価格設定、見直してください。